“店舗自体の価値が低下するのではないか?”という疑念感。
商品がどこでも買えるという事は、店舗にわざわざ訪れなくても購入出来るという事。 『店舗自体の価値が低下するのではないか?』と、思っていませんか?
確かに、そこに訪れなくては購入できない商品や限定商品には価値が出てきます。 あなたが心配している価値とは『どの価値』ですか?
価値を改めて理解し、正しく構築していけば オンライン・ショップの導入によってお店の価値を落とす事なく、 売り上げを伸ばしたり、時間を確保できたりとメリットを感じられる事ができます。
価値は3つ存在する。
価値は大きく分けて3種類存在します。
•お店の価値
•商品の価値
•人の価値
一般的にこの3つを合わせた総合的な価値を、お店の価値としています。
お店の価値
お客様にとって、お店の価値とはそのお店に訪れる価値です。
•隠れ家的場所にある。
•予約をしないと入れない。
•いつも行列で中々入れない。
この様な価値を想像されますか?
もちろんそれも価値の一つだと思いますが、それだけではありません。お店は、色々な要素が絡み合い、それを総合したものが、お店の価値を生み出します。
わかりやすく極端な例で説明します。 コロナの渦で一流レストランでも、テイクアウト商品がオンラインで販売されたりしています。
しかし、一流レストランのお料理が家庭で味わえるからといって、そのレストランの価値はさがるでしょうか? レストランに訪れれば、そこには素敵な空間が広がり、お洒落なカトラリーがならび、ベストな状態で綺麗に盛り付けられたお料理とプロのサービスマンからの接客・ソムリエからのワインの提案。
そこに訪れる事でしか味わう事の出来ない物こそが“本当のお店の価値”です。 レストランとは違いますが、お菓子屋さんであっても その様な価値をお客様に感じていただく事は可能です。
商品の価値
どの商品にも商品価値は存在します。作り手が大切に作ったものなら尚更です。 では、商品の価値が高いものはどんなものでしょうか?
•限定品で購入出来ない。
•その季節にならないと販売されない季節限定。
•貴重な材料を使用した商品。
•話題の商品。
このような商品は、価値がありより多くのお客様の興味を引く事が出来ます。では、これらの商品がどこでも買えたとしてお店の価値はさがるでしょうか?
前にも述べた様に、お店の価値には色々な要素が絡みあいます。
仮にその商品がオンライン・ショップを通して、何処でもだれでも購入できたとしても、お店には他にも商品があります。
お客様の興味を引く商品はお店の宣伝にもなり、注目を集める手段にもなります。 その様な話題になりやすい商品をオンライン・ショップ上でご購入頂く事で、
お店の存在を知ってもらう事ができ、オンライン・ショップでは、購入出来ない商品を店頭まで買いに来ていただく“きっかけ作り”にもなります。
価値を作り出すひと
工場生産されたお菓子と、一つづつ丁寧に手作りされたお菓子と、どちらが価値があると思いますか? この問には、はっきり後者と答えられると思います。
では、次の問いはどうでしょうか?
有名なお店のお菓子(スタッフを沢山雇い誰が作っているか、わからないお菓子)と、 誰が作っているか、はっきりわかる小さなお店のお菓子どちらが価値がありますか?
これは、購入者によって判断が別れるかと思います。
購入者があなたのお菓子に信頼を寄せていれば、有名店の誰が作ったかわからないお菓子よりもあなたのお菓子を選んでくれると思います。
そこに信頼がなければ、有名店のお菓子選ぶのではないでしょうか? 誰のお店か?誰が作ったお菓子か?が『お店の価値』に繋がってきます。
今の時代はwebの進歩と共に、
『お店の価値』=有名なシェフ。という訳では無くなりつつあります。 SNSで話題になれば注目を集める事も可能ですし、自分がコツコツと真摯にお菓子に向き合っている姿勢を伝える事、 instagramなど写真を重視するSNSで世界観を表現する事で、この人の作ったお菓子を食べてみたいと、思わせる事もできます。
販売対象は全国
オンライン・ショップの販売対象は全国で、お店に訪れられるような近い方だけではありません。そういった、来店する事がほぼほぼ不可能な方も販売対象になるという利点がオンライン・ショップにはあります。
『お店の価値か落ちてしまうのではないか』というハードルはクリアできても、地方発送をせずに販売対象全国に拡大する事は不可能です。
『お店の価値』を落とさないで販売するには?
今までの事を整理すると、お店を訪れる価値を低下させない為には、以下の事が必要になります。
◉『お店の価値』=訪れたくなる空間づくり、サービス。
◉『商品の価値』=オンライン・ショップに全て出さずに、現地でしか購入出来ない商品や発送不可能な繊細な商品をアピール。
◉『人の価値』=お店に訪れると、作り手が作業している姿がみれたり、会話出来たりする=安心感
オンライン・ショップは単に商品を販売するだけでなく、
商品を販売する以外に3つの価値をアピール出来ていれば、
店舗の価値が下がるどころか、来店に向けての集客のツールとしても使える事になります。
訪れたくなる空間づくり、サービス。
ロケーションの素敵な場所にある。広い敷地を利用して素敵な空間づくりをする。 そんなことが出来たら素晴らしいけれど、そんな環境を作れる方ばかりではありません。
それは凄く些細な事でも構わないと思います。
お店の外観・内観・お菓子に統一感を持たせ、全体の世界観を演出したり、 際立って心地の良いサービスマン(販売員)がいてもいいと思います。
その場所にわざわざ訪れる為には何ができるか、客観的に考えてみてください。
現地でしか購入出来ない商品や発送不可能な繊細な商品をアピール。
オンライン・ショップで販売するからと言って、お店の全商品をアイテムとして掲載する必要はありません。 配送による破損は起きない商品をピックアップして掲載し、
不安定な商品は来店して頂く事でしか口にできないアイテムとしてホームページやを利用してアピールしていけます。 『ホームページとSNSの活かし方』については以下で解説詳しくしておりますのでご参照ください。
お店に訪れると、作り手が作業している姿がみれたり、会話出来たりする=安心感
実店舗に来店すると、厨房で作業している姿が見えたり、お客様と作り手が直接お話する機会もあるかと思います。
焼きたての焼き菓子の香りがしたり、扱ってるフルーツの香りがしたり そういうライブ感は来店しなくては味わうことのできない大きな価値となります。
お店に価値をつける『ブランディング』については、以下で詳しく解説しておりますので、ご参照ください
まとめ
◉価値の種類3つ
- お店の価値
- 商品の価値
- 人の価値
◉3つの価値を理解すればオンライン・ショップは実店舗への集客ツールにもなる。
- 『お店の価値』=訪れたくなる空間づくり、サービス。
- 『商品の価値』=オンライン・ショップに全て出さずに、現地でしか購入出来ない商品や発送不可能な繊細な商品をアピール。
- 『人の価値』=お店に訪れると、作り手が作業している姿がみれたり、会話出来たりする=安心感
有効活用すれば相乗効果で全体の売り上げUPにつながる。
その他のオンラインショップへの不安は以下でご解決!
- “見えないお客様へ販売する”という不安。
- “店舗自体の価値が低下するのではないか?”という疑念感。
- “遠方の発送先で破損したら・・・”という恐怖心。
- “そもそも、売れるのか?”という心配。
- “パソコンに向かうならお菓子を作りたい”という時間的制限。
- “手数料”を支払わなくてはいけない事への金銭的心配。
- “設定が難しいのではないか”“自分はアナログだ”“めんどくさい”という心理。