私のお店ではオンライン・ショップを導入し、6年が経ちました。
オンライン・ショップを始めたいと思っている同業者や他業種の友人から相談を受ける事もあります。その中で最初に良く聞かれる事が以下の2つ。
「何処のサービス使ってるの?」
「何処のサービスに登録したら良く売れるの?」
よく売れる・・・。ってサービス頼りなの???何て思ってしまう事もありますが、
オンライン・ショップの『そもそも売れるのか?』が今回の題材です。
“そもそも、売れるのか?”という心配。
実店舗を開業するに当たって、売れる保証があって開業される方はいないと思います。
テナントを賃貸すれば家賃がかかり、機材や道具、包材を購入して。
多くの方は開業資金として融資を受け、売れる保証の無い中で、返済という大きなリスクを抱えて独立開業します。
同じ様に、オンライン・ショップを導入したからと言って沢山の商品が売れる保証はありませんが、
実店舗を構える大きなリスクに比べたら、小さく始めて徐々に大きくする事が可能なオンライン・ショップの開業は小さなリスクと言えます。
私の場合は
◉既に実店舗を持っている。
◉ 既存の固定客が付いている状態。
◉機材・道具・材料・包材が揃っている。
◉ショップ機能付きホームページを既に利用している。
と条件が揃っていた為、ノーリスクでオンラインショップをスタートさせました。
店舗を持たずにオンライン・ショップのみで運営。
web上での知名度
店舗を持たずににオンライン・ショップのみの運営で重要になってくるのは、web上での知名度です。
知名度は、何の知名度でも良いと思います。
• SNSのフォローワー数が多い。
• 前職で実績を残していて、それが上位検索に上がってくる
など、より多くの方が“検索”してくれたり、“発信に対して反応”してくれる状態からスタートしないと、直ぐにある程度の利益を出す事は難しくなってきます。
オンライン・ショップだけで“生活したい”そう思われる方は『実店舗の独立開業』以上に
web上での地位確立の為に前もって準備する必要があります。
知名度が無いままオンライン・ショップで“生活をしよう”と、スタートしてしまうと大きくつまずく可能性が高いです。
生活の保証がある仕事や副業を軸にジワジワと広げて行き、本業にできる水準になってから一本に絞る方が良いでしょう。
実店舗と両立して運営。
実店舗を運営していて、さらにオンライン・ショップを開設したい場合は
既に実店舗には常連のお客様が付いてくださり、生活の基盤がある状況だとおもいます。
実店舗で基盤が出来ている場合は、
今ある機材・材料・包材で始める事ができて、注文が入って行きから製造すればロスも出ないので、ゆっくり、ゆっくり、始める事が出来ます。
結局の所、オンライン・ショップはweb上での知名度が大切になってくるので、
知名度の低い状態からオンライン・ショップが安定してくるには時間がかかります。
実店舗と違う所はインターネット上に履歴が残り、積み重ねが実績・資産になっていくという所です。
購入したお客様がブログやSNSに投稿すれば、その投稿も残ります。
何年も地道に続ける事でインターネット上に情報が蓄積されて行き、お客様の数もだんだんと増えていきます。
短い期間で、答えを出さずに長く続ける事がで実がなり花が咲く事を忘れないようにしましょう。
どこのサービスが良いの?
今までの話の流れから結論付けをすると、
商品が売れるかどうかはサービスの力では無いという事。
メディアで取り上げられる様な有名シェフでない限り、自分で“コツコツ”ファンの獲得に努める事が最大の近道となります。逆を返せば、有名シェフの様に立派な経歴を積んで無くても誰にでも販売力を高めるチャンスがあり
拡散性の高いSNSをきっかけに“火が着けば”あっと言う間という可能性もあり得るのがwebです。つまり、どのサービスを選んでも集客力は変わらないという事。
サービスにかかる手数料や利用料、使いやすさを考慮して選びましょう。
ちなみに私が使っているのはジンドゥーのビジネスプランです。
色々考慮した上で、私にベストなのはこちらでした。『わたしがジンドゥーを選んだ理由』は以下を以下で公開しています。
大手ショッピングサイト
amazo,yahoo,楽天など
大手ショッピングサイトは集客の幅が広く、お客様の数は圧倒的です。
しかし、お客様の数も多いですが、出店しているお店も多くなり、競争も激しい物になります。
通常のオンライン・ショッピングのサービスよりも使用料や手数料が高く、
更に高い料金プランを支払えば、上位検索に上がったりと、金銭的に余裕のある大企業と戦う事にもなります。
また、お客様の層が幅広い為、自分のお菓子や世界観とは違う層のお客様を取込む事にもなります。
見えないお客様への販売⬆︎でも、説明した様に、
お店のお客様の層以外へ販売するという事は同時に、リスクを抱えることになるので、小さなお店は特に注意が必要です。
総合的にみて、小さなお菓子屋さんが出店するには厳しい戦いになります。
セレクトショップ
バイヤーさんが選んだセレクトショップ的なサイトはその有名な媒体や百貨店のファンが(婦人画報・伊勢丹etc・・・)媒体を信用して購入される為、掲載される事で売り上げは跳ねる可能性があります。
この様なセレクトショップに掲載されるには、ある程度の知名度があり、オファーが大前提となります。
また、出店手数料が百貨店出店料と同等の価格です。オンライン・ショップという大きな枠組みの中で見るならば高い方に当たります。
オファーがあった場合、その媒体のお客様の層と自分のお店のお客様の層が合えば、
媒体や百貨店の知名度を利用させてもらい、『ブランド力をつける』という意味(宣伝)での出店は良いかと思います。
ある程度、自分のお店でお客様の集客が見込めるあれば出店を選ぶ必要もなくなります。
まとめ
◉オンライン・ショップは実店舗同様売れる保証はない!
◉オンライン・ショップが売れる様になるには、web上の知名度が重要◎
◉実店舗よりもかなり低いリスクでスタート出来る。
◉実店舗と両立して運営するならば、リスクはほぼナシ!やらないと損。
◉爆発的な要員がない限り、オンライン・ショップが成長するには時間がかかる。地道に続ける事が大切。
◉外部ショッピングサイトは店舗に合った内容のみ手をだしてもok➡︎手数料が高いのは覚悟してね。
◉外部を、やらなくても成立するならばやらない方が良い!
その他のオンラインショップへの不安は以下でご解決!
- “見えないお客様へ販売する”という不安。
- “店舗自体の価値が低下するのではないか?”という疑念感。
- “遠方の発送先で破損したら・・・”という恐怖心。
- “そもそも、売れるのか?”という心配。
- “パソコンに向かうならお菓子を作りたい”という時間的制限。
- “手数料”を支払わなくてはいけない事への金銭的心配。
- “設定が難しいのではないか”“自分はアナログだ”“めんどくさい”という心理。