厨房・施工

キッチンパネルをDIYで。お菓子屋さん開業の施工経費の削減が可能

シトロンくん
シトロンくん
キッチンパネルってDIYできんの??
yuuki
yuuki
カットさえ上手くできれば、以外に簡単だよ!

お店を開業するにあたって、初期費用が沢山掛かってきてしまいます。
少しでも節約して、開業したい!!!でも、キッチンパネルの厨房が良い!という方はDIYでの施工を視野に入れてもよいかもしれません。

難しそうに感じる壁の施工ですが、キッチンパネルは思っているより簡単に張る事ができます。厨房設備には内装制限があり、キッチンパネルは内装制限に満たしている為、安心して利用できる素材です。

内装制限・キッチンパネルがおすすめのワケに関しては、以下の『内装制限と消防法』で詳しく解説していますのでご参照ください。

キッチンパネルのDIYは簡単に以下の通りとなります。

  1. 貼り付ける場所のサイズの測定。
  2. キッチンパネルを購入。
  3. キッチンパネルの切断。
  4. 断面の整え。
  5. 接着
  6. コーキング材の注入。

では、詳しく注意点を添えながら解説して行きたいとおもいます!!

キッチンパネルDIYを踏まえて準備するもの

キッチンパネルDIYに必要な道具

キッチンパネルDIYに必要な材料

火を扱うキッチンに使用するので、コーキング材や両面テープは必ず不燃性のものを使いましょう。

キッチンパネルをDIY する手順

  1. キッチンパネルを貼り付ける場所のサイズの測定。
  2. サイズに合ったキッチンパネルを購入。
  3. キッチンパネルを切断する。
  4. 切断した断面を整える。
  5. キッチンパネルの裏側に仮止め用の両面テープを等間隔に張る。
  6. 両面テープの間に接着剤をつける。
  7. キッチンパネルを壁に貼り付ける。
  8. キッチンパネルのつなぎ目の2mm程度外側に、マスキングテープを貼る。
  9. コーキングをマスキングテープまで充填。
  10. コーキングをヘラで撫でつけて余分なコーキング材を取り除く。
  11. コーキング材が固まったらマスキングテープを剥がす。

キッチンパネルを貼り付ける場所のサイズの測定。

販売されているキッチンパネルサイズ主流は、幅90×H180cmや幅90×H240cmです。
厨房内の貼りたい場所を測定し、無駄が出ない様に計算して購入枚数を確定します。

もったいぶってつぎはぎになってしまうのもかっこ悪いのでその点はきおつけましょう。
私のお店では冷蔵庫や冷凍庫の裏側に当たる部分は切れ端を利用し、見える部分だけキッチンパネルになる様に工夫してパネル代の節約をしました。

サイズに合ったキッチンパネルを購入

購入時に気をつけたいポイント

先にも解説したように、無駄の出ないサイズをしっかり計算して購入する事が大切ですが、購入の際にきおつけたいポイントは以下の4点となります。

  1. 材質
  2. 表面の加工
  3. サイズ
  4. 厚み

① 材質

  • メラミン不燃化粧板
  • アルミやステンレス
  • ホーロー
  • タイル

色々な種類がありますが、使う素材によって、使う道具(カッターやサンドペーパーの種類)が変り、材質対応の道具が必要となってきます。

② 表面の加工

一見するとただの壁面に見えるキッチンパネルですが、実はパネルの表面に特殊な加工を施してあるタイプもあります。

たとえば、表面にシリコンコートやフッ素コートなどの特別なコーティングを施してあるタイプは、調理や洗い物の際にはねた油や水を弾く機能が高いです。

また、油性マジックのインクなども乾拭きできれいにすることもできます。簡単に掃除ができるので、汚れやすいコンロまわりにはぴったりです。

③ サイズ

キッチンパネルサイズ主流(メインサイズ)は、2種類。自分の購入したいキッチンパネルのサイズをしっかり把握しましょう。

  1. 幅90×H180cm
  2. 幅90×H240cm

④ 厚み

キッチンパネルの厚みは、3mm~6mm程度。手でカットが可能なのは、3mm程度ですので、厚みに注意して購入してください。

キッチンパネルDIYの際の注意点

キッチンパネルの厚みと切断

プロの方がキッチンパネルを切断する場合専用の切断機材を使用しますが、DIYでキッチンパネルを貼る事を考える場合、カッターを使用し、手で切断する事になります。

キッチンパネルの厚みは、種類により異り、手でカットが可能なのは、3mm程度が限界とだと思います。それ以上の厚みがあると、切断が難しくなり、割れてしまったり、断面がきれいにならなかったりするので、厚みも考慮して購入する事が必要です。

下地材を確認

下地となる、取り付ける壁の素材や状態を確認しましょう。
タイルの様にボコボコしていたり、接着剤や汚れで平で無いなど、

下地となる壁の状態が良好でない場合は、
現在の壁を剥がして(剥がせる場合は)新たに準備しなければならないこともあります。

剥がした場所に接着剤が付着、固まっていたりして、下地の状態が悪い(平では無い)と、しっかりと貼り付けられないことがあります。

現在の壁の状態を把握し、壁の状態が分からなかったり、状態がよくない場合は、プロの依頼が必要になります。

水栓やガス栓など、つなげる前にキッチンパネルを貼る。

居抜き物件の場合は水栓やガス栓、コンセント、電話線などの位置が決まっています。

水栓やガス栓コンセント、電話線が通ったままではキッチンパネルを取り付けられないため、それぞれ取り外しが必要です。

スケルトン物件の場合、水栓やガス栓、コンセント、電話線などの位置の希望を伝え、施工会社さんに依頼する事になります。

水栓やガス栓、コンセント、電話線などを通す場所にそれぞれのサイズに合わせた穴をあける事を想定したキッチンパネルの貼り付けが必要です。

電気、ガスの取り外し作業を行う場合は、【ガス栓を占める・ブレーカーを落とす】など安全を確保した上で作業してください。

キッチンパネルを切断する

① 切断面に鉛筆で印を付ける

キッチンパネルは、計測した壁の寸法よりも3~5mm程度小さくカットするために印を付けます。

キッチンパネルとキッチンパネルの間には、コーキング材を注入するため、その部分を考慮したサイズ設定が必要になります。

この時点で寸法を間違え、誤った切断をしてしまうと、修正が効かなくなってしまいます。上下左右のサイズをきちんと測り、2方向のカットが交わる部分は直角に交わっているか慎重に確認します。

② キッチンパネルを切断する

① 素材に合わせたカッターを準備します。
② 印を付けた線上に軽く傷をつけるようにカッターを数回引き、ガイドラインを作ります。(力を入れると曲がりやすい)
③ 何度も線をなぞり、表面のコーティングを越え、基材に達するまでカット面ていくていく。
④ 基材まで達したら、線に沿って手で折る事で、きれいに割れます。
⑤ カットが済んだら、貼りたい場所に当ててサイズの微調整します。

力強く一気に切断しようとすると割れてしまうので注意してください!!!また、
刃の入れ方が甘いと、切り込み以外の場所で割れてしまうので、しっかりと切れ目を入れましょう!

 

多種材切断可能な丸ノコ

キッチンパネル用丸ノコ刃(ご利用のマルノコと一致するか確認してください)

③ 水栓・ガス栓・コンセント・電話線等の穴あけ

水栓・ガス栓・コンセント・電話線等の穴あけをする場所をしっかり確認します。位置がずれてしまうと直しが効かなくなってしまうので、慎重に鉛筆で印をつけていきます。

丸い穴はカッターでは切り方が難しいので、ホールソーが必要です。

ホールソーが用意出来ない場合はドリルドライバーやキリなどで何か所か穴を開けてから、細いノコギリでカットします。

④ 切断面をきれいにする

切断面がボコボコしていると綺麗に取り付けられないため、サンドペーパー(紙やすり)を当てなめらかなになる様、切断面を整えます。

また、切断面に歪みがある場合はカンナで削り平にします。

キッチンパネルの貼り方

① 両面テープを貼る

① キッチンパネルの裏側四つ角に(3~5cm内側)、パネル用両面テープを貼ります。
② 上記で貼ったテープの隙間に等間隔で等間隔でテープを貼っていく。(25cmほどの間隔を開けて)
③ 両面テープの剥離紙をはがします。(まだ壁に貼りません!!)

パネル用のテープは厚みがあります。重ねて貼ってしまうとパネルが浮き上がってしまい綺麗に貼ることが出来ないので注意してください。

② ボンドを付ける

キッチンパネル用ボンドコーキングガンに装着して、キッチンパネルに付けていきます。
パネル用両面テープが貼ってある部分を避け、2mmくらいの高さになるよう波型にパネル用ボンドを絞り出します。(ボンドは塗り延ばしません。)
四方に貼ったテープの外側にも、ボンドを絞り出していきます。(商品に記載の規定量を守ってたっぷりと絞り出しましょう。)

テープはあくまでも仮止め用で、ボンドの力で壁に接着します。

接着力を高めるためにパネル用ボンドは波型に付けるのがポイント!!

③ 壁に貼り付ける

予め決めておいた位置に、静かに壁に貼り付けていきます。張り付いたら、全体を押し付けてしっかりと密着させます。

貼り方が傾いた時は、見切り材で軌道修正します。(コーキング接着後すぐ)
一度貼り付けてしまうと移動はできません。慎重に位置を決め貼り付けてください。

両面テープで仮止めできるのですぐに手を離しても問題ありません。

④ 見切り材(ジョイナー)を入れる

パネルとパネルの間に見切り材(ジョイナー)を入れていきます。
見切り材のくぼみにもボンドを入れ、浮いたり外れたりしないようしっかり粘着させます。

水がよくかかる場所は、カビの発生などを防ぐためにもジョイナーではなくコーキングを行います。

見切り材とは…キッチンパネルの端をキレイに見せる為につける素材です

パネルを設置しただけでは見栄えが良くないので、ジョイナーというパネルの周囲にかぶせるコの字型の見切り材をつけていきます。

⑤ コーキングを入れる

① コーキングを入れる溝の2mm程度外側に、マスキングテープを貼っていきます。

コーキングガンにシリコーンシーラントを装填して、マスキングテープまでかかるように多めにしぼり出す。

コーキングヘラで撫でつけて余分なコーキング材を除去して乾燥させます。

④ マスキングテープを剥がす。

コーキングガンには色のついたものや透明(クリア)なものがあります。

厨房設計を考える上で、グリストラップも欠かせません。

グリストラップとは、洗い物をした際に、厨房から出る排水に含まれる油(生クリームやバターなどの油脂)やゴミが直接下水道に流してしまい自然環境への悪影響を考えるのを防ぐシステムです。

飲食店の中でも、特にお菓子屋さんは排水管が汚れやすく、詰まりやすいと言われています。

グリストラップの解説は以下で詳しく解説しております。

排水管清掃業者に聞いた、排水管が詰まりやすい飲食業第2位はお菓子屋さん【小さなお菓子屋さんのグリストラップについて】 お菓子屋さんが厨房を設営する上で欠かせないのが、『グリストラップ』飲食業に携わったことの無い方にはグリストラップがわか...

今回紹介した道具

まとめ

①キッチンパネルDIYの手順は以下11ステップ

  1. キッチンパネルを貼り付ける場所のサイズの測定。
  2. サイズに合ったキッチンパネルを購入。
  3. キッチンパネルを切断する。
  4. 切断した断面を整える。
  5. キッチンパネルの裏側に仮止め用の両面テープを等間隔に張る。
  6. 両面テープの間に接着剤をつける。
  7. キッチンパネルを壁に貼り付ける。
  8. キッチンパネルのつなぎ目の2mm程度外側に、マスキングテープを貼る。
  9. コーキングをマスキングテープまで充填。
  10. コーキングをヘラで撫でつけて余分なコーキング材を取り除く。
  11. コーキング材が固まったらマスキングテープを剥がす。

 

② 使用するキッチンパネルの素材にあった道具の選択が重要。

③ サイズをしっかりと図り、真っ直ぐ直角にカットできれば、あとは貼り付けるだけ!

 

シトロンくん
シトロンくん
DIYに慣れてる人なら、意外に簡単そうだね!!
yuuki
yuuki
サイズを間違えないことが一番重要かもしれない・・・(笑)

お店を運営して行く上で、準備段階からコンセプト設定やブランディングを行い、他店と差別化を行っていくことで、小さなお菓子屋さんでも運営がうまく進むようになります。

お店の運営についてのマーケティング戦略は以下で詳しく解説しています。

備考・キッチンパネルの種類





 
私のお店はジンドゥービジネスプランを利用しています
ビジネスプランのおすすめポイント

私のお店は、実際にジンドゥービジネスプランを利用しています。

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オンラインショップの販売手数料がかからない。

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お菓子屋さんの『あいうえお』編集長
yuuki
フランスで4年間修業した職人歴22年の菓子屋が綴る、小さなお菓子屋さんの作り方。0から3店舗立ち上げた経験を元に『開業・経営』に役立つノウハウや情報を発信しています。
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