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菓子屋がプロ目線で選ぶ │スタンドミキサーの8つのチェック項目

お菓子屋さんでは大きなミキサーだけでなく、卓上ミキサー(スタンドミキサー)を利用することが多々あります。お菓子をつくる上でミキサーは欠かせません。

私が ”フランスで修行していたお店 ” の話。
おじいさんの代はまだミキサーが開発されておらず、全て手仕事でお菓子を作っていました。その時代の菓子屋は、全て手作業でお菓子をつくっていました。そのため『お菓子屋さんの腕』はポパイのように、筋肉モリモリだったそうです。

お菓子づくりにはパワー必要です。そして、人間が手仕事をするような動きもあわせてできると、美味しいお菓子づくりに繋がります。

美味しいお菓子づくりをするためには相方になるべくミキサーの選択は重要です。

菓子屋が卓上ミキサーの購入で重視するところは 『使いがって 』と 『強度 』。
『その使いがって』と『強度』を8つのポイントに細かく分類しました。

  1. ミキサーボール容量
  2. 本体のサイズ
  3. パワーや耐久性
  4. 使用頻度
  5. 付属品の素材
  6. 使い勝手
  7. 生地の混ざり具合
  8. 安全性

以上の8ポイントを考慮して、菓子屋がおすすめする卓上ミキサーを解説して行きたいと思います。

卓上ミキサー(スタンドミキサー)選びの8つのポイント

ミキサーを選択するには8つのポイントがあります。まずはこの8つのポイントを頭に入れた上で、自分が重視する事を固め、

『自分にあった卓上ミキサーはどれなのか?』を考えてみてください。失敗のない卓上ミキサー選びができます。

  1. ミキサーボール容量
  2. 本体のサイズ
  3. パワーや耐久性
  4. 使用頻度
  5. 付属品の素材
  6. 使い勝手
  7. 生地の混ざり具合
  8. 安全性

①ミキサーボール容量
用途を予め定めることでミキサーの必要容量を算出します。何を目的に、どれくらいの量を仕込むかによりボールの容量は変わってきます。

②本体のサイズ
狭いスペースで利用する際は、置ける場所が限定されます。そのような場合は、ミキサー本体のサイズにも気をつけてください。

③パワーや耐久性
それぞれの機種により、パワーが違います。パン生地やバターなど“固いもの”や“容量の多い素材”を混ぜる際はパワーが必要になります。

④使用頻度
私の経験所ヘッドアップ式の卓上ミキサーよりも、リフト式卓上ミキサーの方が振動や揺れに強いです。使用頻度が多い場合は、リフト式を選択された方が長く使えます。

⑤付属品の素材
付属品にはアルミ製のものと、ステンレス製のものがあります。耐久性に優れているのはステンレス製です。

⑥使い勝手
リフトアップ式の方はミキサーの開口が広くとれるので、追加で材料を投入する際(一度ミキサーを止めて)に便利です。ミキサーを使い慣れていない方はリフトアップ式の方が使いやすいです。

リフト式で使い慣れている方には耐久性の強いリフト式がおすすめです。リフト式を選択する事で上下に動かすことができ、より”人間の手”に近い仕込み方ができます。

⑦生地の混ざり具合

リフト式
ミキサー回転中にリフトを上下させる事が出来、ボールないの生地を均一化させる事が出来ます。

ヘッドアップ式
ケンミックスはミキサー回転中にヘッドを上げると安全装置で停止してしまうのは

KitchenAid ミキサー KSM150は、ヘッドの上げ下げは可能なものの、かなり負担がかかってしまうため、破損しやすくなってしまうのでお勧めしません。このため、生地を均一する為には一度止めて、手で混ぜる必要があります。

⑧安全性
アタッチメントで開口に手を入れられないようにするタイプや、ヘッドを上げると自動で止まるタイプがあります。

最大・最小仕込み量について

仕込み量はボールの大きさで決まってきます。普段お菓子を作る際にどれくらいの量で仕込みをするかイメージした上で卓上ミキサーを選ぶ必要があります。

また、仕込み量がサイズとあっていない場合は弊害も起きますので頭にいれておきましょう。

卓上ミキサーの主な用途

  • 大きいサイズのミキサーでは回らない場合に少量の仕込み用で使う。
  • 普段の仕込み量が卓上ミキサーサイズの仕込みの場合。

少量の仕込みで起こる弊害

  • メレンゲを立てる際の卵白がホイッパーに当たらず撹拌できない
  • クッキーを仕込む際のバターがビーターに当たらず攪拌できない

など、材料に対してボールのサイズが大きいが故に攪拌できないという弊害が起きる場合があります。

何に使いたいのかを考えて容量を選択

例えば、小さなお菓子屋さんや家庭の場合、生菓子に使用するイタリアンメレンゲの仕込み量は対して多くない場合があります。大きなボールを選択していると、最小仕込み量のイタリアンメレンゲを、必要が無くても仕込まなくてはいけなくなります。

余ってしまったイタリアンメレンゲの使い先があればいいのですが、なければ毎回、破棄しなくてはならなく無駄がでてしまいます。このような例を考慮し、そのミキサーを何に使いたいのかをよく考えて、購入するミキサーボールの容量を決定しましょう。

卓上ミキサーのみ購入、メインで利用

卓上ミキサーをメインで利用する場合は、容量の大きいボールを選ぶ事をおすすめします。
メインで利用するボールが小さすぎると仕込み回数が増えてしまい、要領が悪くなります。

正規輸入代理店と並行輸入品

正規輸入代理店

正規品とは日本の正規代理店が扱っている商品で、正規代理店は総代理店契約者等の許可を得て輸入販売しています。

正規代理店は定価が定められており、値引きは出来ない仕組みの為、並行輸入品と比べ割高な商品になってしまいます。

正規代理店からの購入は割高に感じますがアフターメンテナンスがついてる事が大きなメリットです。

万が一故障した場合に修理の部品があることはとても大切なことです。

業務で利用する機材は家庭で利用するよりも利用頻度が多く、機械を酷使するような使い方になります。

その事を理解した上で選択する必要があります。

正規輸入代理店で購入するメリット

  • アフターメンテナンスがしっかりしている
  • 期間限定の補償が付いている
  • 偽物を掴まされる心配がない

正規輸入代理店で購入するデメリット

  • 並行輸入品と比べ割高

並行輸入品

正規の輸入代理店を通さずに商品を購入して販売している。現地で割安で購入し、日本の正規品の販売価格よりおさえて販売されている場合がほとんど。

並行輸入品を購入するメリット

  • 正規品より割安で購入できる

並行輸入品を購入するデメリット

  • 故障した際に部品が無い場合がある
  • アフターメンテナンスや補償が付いていない
  • 偽物を掴まされる可能性もある

ネットショップで購入する

amazonや楽天など、ネットショップではメンテナンス保証のあるものと無いものが混在しています。

メンテナンス保証が付いているものは、正規代理です。輸入元と比べると少しだけ安価に購入できる場合があります。

菓子屋おすすめの卓上ミキサー5選

  1. KitchenAid  KMS7:業務用機材で有名なFMIが輸入元のアメリカ・キッチンエイド社。容量6.9ℓの大容量ボウル・リフトデザインで、濃い材料や大量の材料を混ぜるときでも、頑丈なボウルによる安定感。
  2. KitchenAid KSM5:容量4.8ℓのリフトデザインで濃い材料や大量の材料を混ぜるときでも、頑丈なボウルによる安定感。(業務用機材で有名なFMIが輸入元のアメリカ・キッチンエイド社。)
  3. HOBART ミキサー N50:容量4.7ℓのパワフルな業務用卓上ミキサー
  4. KitchenAid ミキサー KSM150:多機能かつ優れたデザイン性。(業務用機材で有名なFMIが輸入元のアメリカ・キッチンエイド社。)
  5. 愛工舎 卓上型ミキサー ケンミックス アイコー シェフPRO KPL9000S CKV3801:業務用ミキサーで有名な愛工舎製作所が輸入元のイギリス・ケンウッド社の卓上ミキサー

色々なメーカーが卓上ミキサーを出していますが、私の経験上業務に耐える強さを持ったミキサーは以上の5点です。小さなお菓子屋さんであればこの5点から仕込み量や使い勝手を考え、選択すれば失敗がありません。

KitchenAid  KMS7

リフトタイプで卓上ミキサーとしては、6.9Lの大容量。アタッチメントはオールステンレスで衛生的にも耐久的にも◎
11本組のワイヤーホイップもスパイラルフックも標準装備なのが嬉しい。クオリティの高さを感じられる卓上ミキサー

KitchenAid KSM5

容量4.8ℓのリフトデザインで濃い材料や大量の材料を混ぜるときでも、頑丈なボウルによる安定感。業務用機材で有名なFMIが輸入元のアメリカ・キッチンエイド社。信頼のスタンダード卓上ミキサー

HOBART ミキサー N50

リフトタイプのパワフルな卓上ミキサー。あらゆるミキシングに対応可能。なかでも製菓厨房で活躍の幅が広く、多くのパティシエが愛用する名機。
プロフェッショナル、業務用として、耐久性能にも焦点を当てた設計で静粛性に優れています。

KitchenAid ミキサー KSM150

多機能かつ優れたデザイン性。1番良く見かけるタイプです。(業務用機材で有名なFMIが輸入元のアメリカ・キッチンエイド社。)

⑤愛工舎 卓上型ミキサー ケンミックス アイコー シェフPRO KPL9000S CKV3801

作業者の安全を考慮し、ミキサーヘッドを上げるとミキシングが止まる安全装置付き。フィンガーガードがついているので指が巻き込まれにくい安心設計。ミキサーヘッドを上げるタイプで材料が入れやすいのもポイント。また、捻って速度を調節する無段変速タイプで速度の微妙な調節が可能

卓上ミキサー 比較表

以下の表は公式サイトから引用してきている数値となります。付属品などは正規輸入元からの購入の場合の付属品となります。

スクロールできます➡

 KitchenAid 
KMS7
KitchenAid
KSM5
HOBART
ミキサー N50
KitchenAid
ミキサー KSM150
愛工舎 卓上型ミキサー ケンミックス
アイコー シェフ
PRO
KPL9000S CKV3801
電源100V 50/60Hz100V 50/60Hz100v 50/60Hz100V 50/60Hz100V 50/60Hz
電流6.1A(15分定格)4.0A(15分定格)3.0A(15分定格)
消費電力400W250W125w225W500W
質量12.7kg11.2kg20kg10.2kg7.5kg
外形寸法270×340
×H415mm
270×340
×H415mm
264×364
×H432mm

220×360
×H350mm
ヘッドアップ時↓
220×430
×H450mm

240×400
×H350mm
ミキサーボールの容量6.9Ⅼ4.8L4.7L4.8L6.7L
変速6段変速(1・2・4・6・8・10)6段変速(1・2・4・6・8・10)3速6段変速(1・2・4・6・8・10)無断変速
付属品➊ステンレス ボール×1
➋ステンレス 11本ワイヤーホイップ×1
➌ステンレス 平面 ビーター×1
➍ステンレス スパイラル ドゥ フック×1
❺流し込みシールド
➊ステンレス ボール×1
➋ワイヤーホイップ(6本組)×1
➌平面 ビーター×1
➍ドゥ フック×1
➊ステンレス ボール×1
➋ステンレス ホイッパー(12本線)×1
➌アルミ ビーター×1
➍アルミ フック×1
➊ステンレス ボール×1
➋ワイヤーホイップ(6本組)×1
➌平面 ビーター×1
➍ドゥ フック×1
❺流し込みシールド
➊ステンレス ボール×1
➋アルミ ホイッパー(12本線)×1
➌アルミ ビーター×1
➍スパテラ×1
❺ホイッパー線×3(スペア)
オプション– 12本組ワイヤーホイップステンレス ビーター➊ステンレス ビーター
➋アルミ フック
➌ステンレス ホイッパー(12本線)
➍ステンレスフック
❺スーパーミンサー
スポンジ系最大1080g880g900g660g1750g
最小120g100g100g
メレンゲ最大550g400g140g360g750g
最小250g150g150g
生クリーム最大2800g1300g1200g1100g1500g
最小650g300g220g
パウンドケーキ最大4000g2000g800g1500g2500g
最小650g450g450g
パン生地最大1500g1000g800g800g
最小560g260g230g

引用元:愛工舎製作所HOBARTFMI

以上5つの卓上ミキサーのメリット・デメリットは以下の『菓子屋おすすめ 失敗しない卓上ミキサー5選│徹底比較』で詳しく解説しておりますので、自分にあった卓上ミキサーをお探しの方は参考にしてください。

\メリット・デメリットを詳しく見る/

菓子屋おすすめ 失敗しない卓上ミキサー5選│徹底比較

まとめ

①卓上ミキサー選択の8つのチェック項目を把握

  1. ミキサーボール容量
  2. 本体のサイズ
  3. パワーや耐久性
  4. 使用頻度
  5. 付属品の素材
  6. 使い勝手
  7. 生地の混ざり具合
  8. 安全性

②仕込む量による弊害を頭にいれた上で選択

③正規代理店と並行輸入品のメリット・デメリットを理解する。お店で使うなら断然、正規代理店で購入。補償・メンテナンス付きが◎

④それぞれのメリット・デメリットも把握して選択する。

⑤Amazonで購入するならポイントチャージがお得。

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お菓子屋さんの『あいうえお』編集長
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フランスで4年間修業した職人歴22年の菓子屋が綴る、小さなお菓子屋さんの作り方。0から3店舗立ち上げた経験を元に『開業・経営』に役立つノウハウや情報を発信しています。
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