小ロットでオリジナル

包材ロットが多い故に起こる問題。【小さなお菓子屋さんの開業と包材】

シトロンくん
シトロンくん
ロットの大きな包材って、どれくらいの量なの!

yuuki
yuuki
・・・。9年経ってもなくならないくらい・・・。


いざ独立・開業!新たな気持ちでの第一歩に、素敵な包材をつかいたい!お客様に良い印象を与えたい!その気持ち、凄く良く解ります。

でも、その前に少し考えてから購入する物をピックアップしていきましょう。今回は小さなお菓子屋さんに見合わない大きいロットの買い物失敗談です。

小さなお菓子屋さんの包材ロットが多いと困る理由

使い切るのに時間がかる

わたしのお店はオープンして10年目になりましたが・・・。オープン時に作った包材で何種類かは、まだ使い切れてないものがあります。知り合いのお菓子屋さんに聞いても、結構「あるある」っぽいですね・・・。私だけじゃ無いようですね・・・。

オープン時に焼き菓子箱や手提げ袋を大・中・小のサイズを無理して作りました。中・小サイズは良く利用しており、何度も追加発注を行なっておりますが、大サイズは未だになくなりません。(最初に作ったのは各1万ぐらいのロットでした。)

と言う事で今後、在庫がなくなっても追加注文はすることなく、既製品で対応していこうと思っています。

置き場所に困る

1万枚の包材が数十種類、どかっと納品されると倉庫が必要になってくる位の量です。

業者さんによっては包材の在庫を預かってくれ、必要毎に納品してくれますが、折り畳み式の折箱や手提げならまだしも、クッキー缶や、貼り箱になるとかなり嵩張ります。

それでも何種類もの包材が納品されれば結構な場所をとります。私のお店は幸い、包材スペースを考えたテナントを借りれたので大丈夫でしたが、

場所が足りなくて包材置き場用にアパートを借りるなんて話もよく耳にします。このような事態になると、更に固定費がかかってきてしまい、経営を大きく圧迫してきます。



劣化してしまう

10年も経ちますと、やはり劣化もしてきてしまいます。段ボールを開けたら何個も使えない状態だった・・・何てことも。

作ってすぐ破損が見つかれば、不良品として回収・返金して貰えますが、10年も経っていると流石にそれは出来ないのでゴミ箱行き・・・。

版落ちしてしまう

オリジナル包材を作るのには版が必要なのはご存知ですか?

お店のオリジナルを作る際は版代をお支払いし、オリジナルの版を作成してもらいます。オリジナルの版は、1〜2年キープ(会社によって違う)して貰えます。ボトルキープと同じです。

包材屋さんも、注文がないものをずっと『キープ』すると莫大な量になってしまうので、期限を決めてそれを処分する訳です。その期限までに再発注すれば、その版は再び『キープ』して貰えるのですが、期限が切れてしまうと破棄されてしまいます。

追加注文の為に、また新たに版を作らなくてはならず、版代が更にかかってきます。使い切れない量のオリジナル包材を作ると、永久に安くならない(版代の乗った価格)包材を使い続けることになります。

打開策

まず、そこまでしてオリジナルでなくては駄目なのかを考えてみましょう。ブランディングの為にオリジナルを用意したい。周りのお店との差をつけたい。その気持ちは分かります。

ただ、何年も使い切れない可能性のある商品に、そこまで経費をかけなくても良いと思います。上手く流れる所にはお金をかけ、そうでない所は既製品で代用するメリハリが小さなお菓子屋さんには必要だと思います。

小ロットで購入可能な包材屋さんから既製品を購入

昔は業務用包材は既製品でもロットが凄く大きかったのですが、最近では、ネットショップの発展と共に小ロットで購入できる包材屋さんも年々増えてきています。

それと共に大人っぽかったり、可愛かったり、お洒落だったり、色々なタイプの包材も。デザイン性や機能が優れたものがどんどん増えてきています。

もちろん、ロットが少ない分割高ではありますが、何年も保管の為にお金をかけた挙句、ゴミ箱行きになる事を考えれば高くないのでは・・・とも思います。

自分でオリジナルをつくる

オリジナルが作れない包材には既製品にちょっとしたアレンジを加えて、既製品ぽさを隠して使ったりもしています。

シール

ワンポイントにオリジナルシールを貼って、オリジナル包材っぽく見せたりします。シールだったら多用するので、オリジナルを作っても在庫は回転しています。

オリジナルシールにはピータッチキューブがぴったりです。

1枚からオリジナル・シールを || 小さなお菓子屋さんが、小ロットでシール作る方法。 小ロットのシールは自分でプリント。 お菓子屋さんを開業する上で、オリジナル包材を何か作りたい!そう思う方は沢山い...

少し多めの量を利用できるようになれば、ラクスル などのネット印刷に頼んだ方が割安になってきます。

スタンプ

お店のロゴの入ったオリジナルスタンプを作って紙袋や箱にスタンプしてオリジナルっぽさを出しています。

トレーシングペーパーに印刷

トレーシングペーパーという、薄ーく透ける紙にインクジェットのプリンターで印刷して、

円筒ケースの周り・クッキー缶の外側・焼き菓子箱の外側etc…に貼って着せ替えしています。

トレーシングペーパーには厚みが薄いものと、厚いものがあります。
薄いトレーシングペーパーは下地が透けて見えやすいため、下の柄も活かしたい時に活躍します。

自身でトレーシングペーパーに印刷する場合プリンターによっては、厚いトレーシングペーパーでないと紙を感知しないばあいもあります。その場合は厚みのあるトレーシングペーパーを利用してみてくだい。

因みに私が利用しているプリンターはブラザーのプリンターです。

小ロットでオリジナルを作れる業者さんへ依頼

とはいえ、やっぱりオリジナルが欲しい、あった方が売り上げが伸びる物もあります。そう言ったものに関しては割高にはなりますが小ロットでオリジナル包材も作っています。

10年前は小ロットの包材は殆ど無いか、あってもかなり高く手が出ないような価格でしたが、小さなお店が増えてきているせいか、小ロットでオリジナルを作ってくださる業者さんも本当に増えてきています。

上手く利用して、無駄のない経営にしていきたいですね。

まとめ

  1. オリジナル包材はよく出るサイズだけにしよう。
  2. 大ロットの包材を購入するリスクも考えよう。
  3. 缶や貼り箱など嵩張る包材は置き場所もよく考えた上で注文する。
  4. 包材を置ける場所を考えたテナントを借り、そこに置ける範囲の包材で抑えた方が良い。
  5. 既製品にオリジナル感を出して使う手もある。
  6. 小ロットの包材屋さんが増えているので上手く利用しよう。
    シトロンくん
    シトロンくん
    余り使わないけど必要なサイズは既製品で代用した方がいいんだね。

    yuuki
    yuuki
    今は、種類も豊富でお洒落なのもあるからね!



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    お菓子屋さんの『あいうえお』編集長
    yuuki
    フランスで4年間修業した職人歴22年の菓子屋が綴る、小さなお菓子屋さんの作り方。0から3店舗立ち上げた経験を元に『開業・経営』に役立つノウハウや情報を発信しています。
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