開業には実印用の印鑑の作成が必須事項だ!と解説してきましたが、ここでは『どんな印鑑をつくればいいの??』という疑問を解いていきたいと思います。
お菓子やさんを開業するには【 開業資金 】が沢山必要です。飲食店ベースで比べたら断トツ1番開業資金が高いのは【菓子屋の開業】です。その開業資金の中から捻出しなければいけないものの一つが印鑑の作成費用です。
限りある開業資金の分配『何にお金を掛けるか?』が問題になってきますが…。
私は、迷わず ” 店舗内装・機材・道具・包材 “を重視しました。
だけど、実印は一生ものを選択したい!そんな、私と同じ考えの方の実印用印鑑の選びの基準は以下を参考にしてください。
- 一生ものをなるべく安く
- 量販品・100均は問題外
- 印鑑登録できる基準・ルールをクリアしている
- 手彫りまたは手仕上げ
- 超高級品でなくても良い
私は小さなお菓子屋さんです。企業の社長でもないし・不動産をバンバン転がしてる投資家でもない。開業してから今までで、実印が登場したのは4~5回程度。
つまり『ステイタス』を気にしないのであれば「そんなに高い印鑑は必要ないよ!」という事で、
『実印用印鑑の選び方』を解説していきたいと思います。
実印用印鑑の選びの基準
<価格を抑えたい方>
先にも記述したように、開業資金を ” 店舗内装・機材・道具・包材 “になるべく回したい方向けの実用印鑑作成ルールです
- 一生ものをなるべく低価格で
- 量販品・100均は問題外
- 印鑑登録できる基準・ルールをクリアしている
- 手彫りまたは手仕上げ
- 超高級品でなくても良い
一生ものをなるべく低価格で
一生ものを選ぶには素材・品質が大切。粗悪品を選択してしまわないように、素材選びと作成する店舗選びは慎重に。
『素材選び』と『おすすめ店舗』はこちらから
量販品・100均は問題外
実印は大切な契約を交わすときに『あなたが了解しました』という法的効力を持つ証明になります。つまり、同じ印鑑がこの世に1つしかないのがふさわしい状態です。
同じ印鑑が存在するリスクは計り知れないくらい大きいです。量販品や100均の印鑑を実印用の印鑑として作成するのは絶対に止めましょう。
また、印鑑を作成するショップ選びは慎重に行いましょう。
印鑑登録できる基準・ルールをクリアしている
印鑑登録にはルールがあります。そのルールを外れると印鑑登録を受け付けてもらえず、印鑑自体が無駄になってしまいます。
ルールは後に解説しています。
手彫りまたは手仕上げ
実印は『この世に2つとして同じものがない状態に』と、先にも記述しました。この状態を作り上げるには人間の手で彫ることが大切になってきます。そのためオーダーメードが必須条件になってきます。
超高級品でなくても良い
高級品にはそれぞれ 下記の様な” メリット ” があります。これから会社を大きくしてバンバン実印を押すような契約場面に出会う方や、カッコよさやステイタスも重視したい方は象牙やチタンなどの高級品を選択してもよいと思います。
- 虫食いや変形が起こりづらい
- 印材の寿命が一番長い
- 目が非常に細かく優美で上品
- ステイタス性が高い
- 強度が強く、耐久性がある
- 朱肉のノリが良い
- 錆びることがない
- 熱に強い
- カッコイイ
もっと希少性の高い『マッコウクジラ』『カバ』『マンモス』『シャコガイ』もあります。
印鑑登録/実印のルール
実印にできない印鑑
実印に使用できない印鑑は以下のようなものになります。
- 印影の輪郭(りんかく)が欠けていたり、輪郭がない印鑑は不可
- 捺印の度に印影が変化する印鑑(ゴム印・スタンプなど)は不可
- 本名ではない(ニックネーム・ペンネーム等不可)
- 8mm以下、25mm以上の大きさの印鑑は不可
- 量産されている既成品の印鑑は不可
- 印影が不鮮明なのは不可
- 逆彫りの印鑑は不可
実印作成の失敗しないポイント
実印をオーダーメードで作る理由は先にも記述しましたが、自身がオーダーメイド購入したハンコが機械で量産されたものである可能性も出てきます。
先に記述した実用印鑑の選び方と重複してくる部分もありますが、どのように選定するべきかを解説して行きます。ポイントは偽造や複製かされにくいこと!
- 手彫り・手仕上げを選択
- 機械で量産出来ない素材の選定
- 複雑な印影を選択
- 複雑な書体を選択
- 大きさは13.5~18mmがおすすめ
- 信用できる店舗で作成
①手彫り・手仕上げを選択
オーダーメイドするは手彫り又は手仕上げを選択してください。職人さんが一つ一つ彫ることで個体差ができ、実印としての意味ができます。
手彫りとは
職人さんが一つ一つ手で彫り上げたハンコのこと。
手仕上げとは
機械で彫ったものを最後に手で仕上げて個体差をつけるハンコのこと。
②機械で量産出来ない素材の選定
実印の印材としては、量産されている印材を避ける事が重要です
手彫り・手仕上げができる素材を選ぶことで量産されてしまうリスクを回避する事が出来ます。また、耐久性のある印材を選ぶことで一生ものとして使用し続けることが可能です。
実印の印材として向いているもの
- 黒水牛
- 薩摩本柘
- チタン
- 象牙
③複雑な印影を選択
印影とは
ハンコを押した後に紙に残る ”朱肉の跡” のこと。印影が複雑であれば、偽造などのリスクも減らすこともできます。
④複雑な書体を選択
実印は篆書体を選択
実印の書体には特に規定はありませんが、書体選びのポイントは偽造のされ難いこと。例えば『徳川家康』の文字でも書体により全く違う印鑑になります。
- 篆書体(てんしょたい)
- 吉相体(きっそうたい)
- 古印体(こいんたい)
- 行書体(ぎょうしょたい)
- 隷書体(れいしょたい)
- 楷書体(かいしょたい)
⑤大きさは13.5~18mmベスト!
女性と男性で作成する印鑑の大きさが違う傾向にあります。
女性は手のサイズから以下の2種類がおすすめです。
- 13.5mm
- 15mm
男性は以下の3種類がおすすめです。
- 15mm
- 16.5mm
- 18mm
⑥信用できる店舗で作成
- 自分の入力した情報がしっかり管理され漏れないこと。
- 同じハンコが複製されないこと。
最終的にはその店を信用できるかが重要になってきます。信頼と実績のあるショップ選びが大切!!
価格を抑え一生使える印材を選ぶ
ここまでで『実印用印鑑の選びの基準(価格を抑えたい方向け)』『印鑑登録のルール』『失敗しないポイント』を解説してきました。
最終的に価格を左右してくるのは、印鑑の材料となる印材です。ここでは使用頻度の低いお菓子屋さん向けに、高級印材は除外した上でランキングにしてみました。
- 黒水牛
- 薩摩本柘
- 琥珀
お菓子屋さんの実印利用頻度を考えると、これらの印材でもメンテナンスを行えば、充分に一生使える実印が作れます。
因みに私は、欠けたり・摩耗したりするリスクの低い黒水牛を使っています!
おすすめ度 | |
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耐久性 | |
おすすめポイント |
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デメリット |
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いいはんこやどっとこむ |
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13.5x60mm ¥3,280 15x60mm ¥3,980 16.5x60mm ¥4,580 18x60mm ¥4,980 | |
印鑑の専門店「平安堂」 |
|
13.5x60mm ¥21,780 15x60mm ¥27,280 16.5x60mm ¥30,580 18x60mm ¥32,780 | |
はんこプレミアム |
|
13.5x60mm ¥3,880 15x60mm ¥4,280 16.5x60mm ¥5,280 |
おすすめ度 | |
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耐久性 | |
おすすめポイント |
|
デメリット |
|
いいはんこやどっとこむ |
|
| |
印鑑の専門店「平安堂」 |
|
13.5x60mm ¥9,680 15x60mm ¥11,880 16.5x60mm ¥15,180 18x60mm ¥17,380 | |
はんこプレミアム |
|
13.5x60mm ¥3,080 15x60mm ¥3,280 16.5x60mm ¥4,180 |
おすすめ度 | |
---|---|
耐久性 | |
おすすめポイント |
|
デメリット | 鉱物並みの強度があるが、他の素材に比べると脆い |
いいはんこやどっとこむ |
|
13.5x60mm ¥8,780 15x60mm ¥9,780 16.5x60mm ¥11,480 18x60mm ¥13,780 | |
印鑑の専門店「平安堂」 |
|
15x60mm ¥28,380 18x60mm ¥34,980 | |
はんこプレミアム |
|
13.5x60mm ¥6,480 15x60mm ¥7,080 16.5x60mm ¥7,680 |
お菓子屋さん開業と実印の必要性
お菓子さんを開業する際は実印と認印の作成をしなければばりません。実印は以下の様なシチュエーションで必要になります。
- 店舗の賃貸や売買取引の契約時
- 融資を受ける時
- 仕入れ業者さんとの契約時(認印で良い業者さんもあります)
- 自動車の購入・売却・譲渡時
- 生命保険や自動車保険の加入時
- 保険金を受け取るとき
印鑑を作るタイミングが遅くなると、契約が進まなくなります。印鑑の必要性やタイミングについては『お菓子屋さん開業に最低限必要な実印・認印 | ハンコ作成はタイミングが大事 』で詳しく解説しております。
まとめ
- 開業資金を ” 店舗内装・機材・道具・包材 “になるべく回したい方向けの実用印鑑作成ルール
- 一生ものをなるべく低価格で
- 量販品・100均は問題外
- 印鑑登録できる基準・ルールをクリアしている
- 手彫りまたは手仕上げ
- 超高級品でなくても良い
- 実印にできない印鑑に注意して作成
- 印影の輪郭(りんかく)が欠けていたり、輪郭がない印鑑は不可
- 捺印の度に印影が変化する印鑑(ゴム印・スタンプなど)は不可
- 本名ではない(ニックネーム・ペンネーム等不可)
- 8mm以下、25mm以上の大きさの印鑑は不可
- 量産されている既成品の印鑑は不可
- 印影が不鮮明なのは不可
- 逆彫りの印鑑は不可
- 実印作成の失敗しないポイント
- 手彫り・手仕上げを選択
- 機械で量産出来ない素材の選定
- 複雑な印影を選択
- 複雑な書体を選択
- 大きさは13.5~18mmがおすすめ
- 信用できる店舗で作成
- 価格を抑えた印材は以下の3種がおすすめ
- 黒水牛
- 薩摩本柘
- 琥珀