お菓子屋さんを開業するには何坪必要?
小さなお店を経営していくには、なるべく人件費をかけない様、少ない人数で効率よく働く為の導線作りが、重要になってきます。その導線作りには、以下の4点を意識する必要があります。
- 機材の配置場所
- 人の行き来がしやすいスペース
- 効率良く作業をする為の十分な作業台の広さ
- 販売、厨房を両立できる仕組み
そもそも『お菓子屋さん開業には店舗が必要?』という段階の方は以下で店舗を持つメリット・デメリットを解説しておりますので、合わせてご参照ください。
お店を開業しよう!でも、何からやったら分からない!という方は、『お菓子屋さんの開業手順(資金計画〜オープンまで)』で開業手順を詳しく解説しています。
物件スペースの考え方
物件スペースの考え方には、2パターンあります。
- 物件を定めてから機材を選ぶ方法
- 採用したい機材が置けるスペースを選ぶ方法
自分が “ 重きをどこに置いているか “ によって、どちらを選択するかが変わってきます。
予算と置かれている状況をうまくすり合わせて適切な物件を選ぶことが重要となります。
一坪は何畳?
一坪=1.99600599 畳。大体、畳2枚分です。
パターン1・物件を定めてから機材を選ぶ。
使いたい機材に拘りがない場合や使用できる物件が既にあって、機材を選ぶパターンです。物件が狭い場合に起きるトラブルとして、以下のものがあります。
◉ スペース的に機材の数や容量に限界がある。
◉ スペース的にスタッフを増やせない。
◉ ストックスペースを十分に確保できない。
これらの理由により生産量が増やせず、必然的に売り上げは限定的 になりがちです。
狭い物件が前提の場合は特に、大きなお店の経営を真似せず、薄利多売はしないなど、販売方法を工夫する必要があります。
パターン2・採用したい機材が置ける大きさの物件を選ぶ。
採用したい機材と販売スペースの希望の広さから、全体像を割り出していきます。
機材の大きさを把握
店舗が決まった後からではなく、店舗を選ぶ段階である程度、使いたい機材が決まっている場合です。物件を選ぶ為に最低限必要なスペースを算出します。
自分が採用を検討している機材のサイズを計算し、それを置く為にはどれくらいの厨房スペースが必要か明確にする。
お菓子屋さん開業に必要な機材は以下の『お菓子屋さんの開業に必要な機材。私が揃えた機材はコレ!』で紹介しております。ひとつの目安として、ご参考ください。
販売スペースをイメージする。
上記にも記載しましたが、1坪広さは1.99600599 畳。大体畳2枚分といえば想像がつきやすいと思います。
他店を訪れた際などにお店の広さを畳のサイズで計算していくと、だんだんと坪感覚が掴めてきます。
すると、『お客様が商品を選ぶスペースはこれくらい欲しいな』とか、『ショーケース裏の販売スペースはこれくらい欲しいな』というのか見えてきます。
包材・材料のストックスペース、事務仕事のスペースを確保する。
忘れてはいけないのが、包材や材料のストックスペースです。
小さなお店でも包材、材料のストックスペースと、事務作業のスペースを考えると最低でも、2〜5坪は確保した方が良いです。
このスペースをしっかりと計算に入れておかないと、後からストック用の物件を借りなくてはいけなくなったりするので注意が必要です。
固定費を削ることを意識する
固定費と聞いて、イメージするのはどんなものですか?固定費とは毎月変動がなく、変わらない経費のこと。つまり、毎月必ずはらわなくてはいけない経費です。
例えば、以下のようなものがあります。
- 電気代の基本料
- 家賃
- 駐車場
- 社員の人件費
- 月々の返済
etc…
固定費は一度決まってしまうと、変える事が難しい為、最初の決断が重要になってきます。
つまり、テナントを借りる時点で家賃が決まり➡物件の広さが広いほど光熱費は必要になる。➡初期の借り入れ金額が高ければ、月々の返済も高くなる。
このように、初期に決定した事柄がお店を運営して行く上で大きな負担になることもあります。勿論、路面での販売を考慮した場合、狭くて、立地が悪ければ売り上げも下がりますので、一概に安ければよいということではありません。
『物件探しのポイント』で解説している事柄と、自分の資金、物件の条件、そして、固定費を考慮して物件に広さを決める事はとても重要なことになってきます。
つまり、お店を運営して行く上で資金計画はとても重要になります。資金計画がしっかり出来ていないと、短い期間でお店を閉じなければならなくなったりする事もあります。
『お菓子屋さんの開業時に必要な資金計画』については以下で詳しく解説しておりますので、合わせてご参照ください。
物件探しのポイント