個人経営の菓子屋やカフェ・レストランなどの飲食店は基本現金商売でした。
近年、キャッシュレス決済が進み、個人店でもクレジット決済を導入するお店が増えてきました。
私自身、クレジット決済の導入を考えると『手間』や『決済手数料』などが
ハードルとなりなかなか踏み込めないでいました。
やっと、私のお店でも店舗とオンラインショップの両方でクレジットカードを導入しました。その理由は以下の通りです。
- 購入せずに帰ってしまう方がふえてきた。
- 帰ってしまう方の売り上げを想定したら決済手数料を上回った。
- オンラインショップの銀行入金待ち・かご落ちにストレスを感じた。
- お客様の導入希望の声が増えてきた。
- 小銭の計算が手間だと感じた。
この記事では、『導入したことで解決されたこと』や『導入のメリット・デメリット』
について、詳しく解説していきたいと思います。
『そもそもクレジット決済ってどういう仕組なの?』という方は、下記の『クレジット決済・キャッシュレス決済とは』で、詳しく解説しています。
キャッシュレス決済を導入したきっかけ
- 購入せずに帰ってしまう方がふえてきた。
- 帰ってしまう方の売り上げを想定したら決済手数料を上回った。
- オンラインショップの銀行入金待ち・かご落ちにストレスを感じた。
- お客様の導入希望の声が増えてきた。
- 小銭の計算が手間だと感じた。
① 購入せずに帰ってしまう方がふえてきた
『クレジットカードつかえますか?』
『現金のみとなります。』
『またきます』
この会話が、増えてきたな…と感じるようになりました。
- 現金を持ち歩かない人が多くなった。
- 銀行まで下ろしにいくのが手間になる。
- すぐに買って帰りたい。
- ポイントやマイルを貯めたい。
商品力やブランド力を上げて ”ここでしか買えない商品” を提案することも大事ですが、
全員が全員、お店を求めてきてくださるお客様ではありません。
ふらっとよったお客様でも、一度でも口にしてもらえなければ、
リピートには繋がりません。
クレジットカード決済ができない事でこのチャンスを逃してしまうのは勿体ないと感じるようになりました。
② 帰ってしまう方の売り上げを想定したら、決済手数料を上回った。
帰ってしまうお客様が増えたことで、
その売り上げられるはずだった額と決済手数料を天秤にかてみました。
この結果、『決済手数料は大したことないな』と感じるようになりました。
そのくらいキャッシュレス決済化は進んできているように体感しています。
クレジットカード決済を導入したことで、決済手数料を上回る効果を感じています。
③ オンラインショップの銀行入金待ち・かご落ちにストレスを感じた。
『振り込まれるまでのストレス』でも記載しておりますが、
銀行振込の場合、カートに入れてから振込までの間にタイムラグが生じます。
本当に振り込まれるか、振り込まれないかわからない状態を何日も待つことにストレスを感じていました。
結果、『購入されない=カゴ落ち』も起きるため、
銀行振込にメリットを感じなくなってしまいました。
クレジットカードを持っていない方のために、銀行振込も残してはいますが、
クレジットカード決済を導入したことで、このストレスは限りなく軽減されています。
④ お客様の導入希望の声が増えてきた。
常連のお客様から『導入しないの?』という声が増えてきました。常連のお客様声は無視できない…ということも導入でした一因です。
⑤ 小銭の計算が手間だと感じた。
小銭準備をするため•売上を入金するために毎週、おやすみを利用して銀行行っていました。
この作業も負担に感じていたのは事実です。
クレジットカードを導入して、銀行に行く回数も減りましたが、
それと同時ににスタッフの金銭のやり取りミスも減って二重の効果を感じています。
なぜクレジットカード決済が普及しているか
なぜクレジットカード決済が普及しているかと言えば、お客様にメリットがあるからです。
そのメリットとは以下の7点です
- 現金を使わずスマートにお買物ができる
- 手持ちの現金を気にせずにお買い物ができる
- タッチ決済を利用すれば非接触で決済できる
- ポイントやマイルが付与される
- 分割払いができる
- 付帯保険が受けられる
- クレジットカード会員優待特典がある
詳しくはこちらで『クレジットカードの普及理由』について、解説しています。
キャッシュレス決済の8つの方法
- ICチップ
- 磁気
- タッチ決済
- QR決済
- 電子マネー決済
- クラウド請求書決済(リンク型決済)
- オンライン決済
- ブラウザ決済
キャッシュレス決済の手段は、こちらの『キャッシュレス決済の8つの方法』で、詳しく」解説しています。
キャッシュレス決済導入のデメリット
- クレジット決済手数料
- 導入の手間
- 資金回転率(キャッシュフロー)の低下
クレジット決済導入のデメリットは、こちらの『キャッシュレス決済導入のデメリット』で、詳しく解説しています。
キャッシュレス決済導入のメリット
- 販売機会損失の回避
- 販売単価の向上
- 販売率の増加
- サブスク会員の獲得
- リピーターの増加
- 海外需要の見込み
- 社会的信頼の獲得
- 会計ミスの減少
- 現金を持ち逃げされる心配減少
クレジット決済導入のメリットは、こちらの『キャッシュレス決済導入のメリット』で、詳しく解説しています。
キャッシュレス決済導入して解決されたこと
キャッシュレス決済導入のきっかけとなった以下の5点はきもち良いほど解決されました。
細かく解説して行きたいと思います。
- 購入せずに帰ってしまう方がふえてきた。
→キャッシュレス決済を導入したことで、帰ってしまうお客さまがいなくなり、
購入につながりました。購入につながる機会の損失を防げるようになった。 - 帰ってしまう方の売り上げを想定したら決済手数料を上回った。
→これまで機会損失していた以上に、売上が上がったことで
決済手数料を相応の支払いだと考えられるようになりました。 - オンラインショップの銀行入金待ち・かご落ちにストレスを感じた。
→決済がすぐ行われることで、ストレスが減った。また、購入完了の確認が早いため、商品の準備、発送の準備に円滑にとりかかれる。 - お客様の導入希望の声が増えてきた。
→常連のお客様から『助かる』との声をいただきます。 - 小銭の計算が手間だと感じた。
→小銭を数える手間が省け、お会計にかかる時間が短縮。回転率がよくなりました。
キャッシュレス決済導入して変化したこと
- 銀行へ現金を入金する回数が減った。
- 両替の回数が減った。
- 会計ミスが減った。
- 銀行へ現金を入金する回数が減った。
→以前は夜間金庫に毎日入金していましたが、元現金やりとりが減ったため、入金に出向く回数が減りました。その時間を考えると大幅に手間が減ったと感じています。 - 両替の回数が減った。
→上記繰り返しになってしまいますが、両替を行うにも銀行へ出向く必要があります。休みの日に、自分の時間を削って両替に行っていたので、
時間も負担も軽減し助かっています。 - 会計ミスが減った。
→売上と現金が合わないとレジ締めが終わりません。キャッシュレス決済を導入したことで、現金のやりとりを行う機会がへったことで会計ミスが減りました。
レジが合わない!というトラブルほとんどなくなり、安心してスタッフお会計を任せることができるようなりました。
キャッシュレス決済導入のデメリットも
- 少額でもクレジット払いされてしまう。
- 現金があるのにクレジット払い。
- 少額でもクレジット払いされてしまう。
→元々、現金のみで運営をしていると、手数料が負担に感じてしまいます。
お客様は金額に関わらず、クレジット決済をされるため、
最初は小さな決済手数料の積み重ねが気になってしまいました。 - 現金があるのにクレジット払い。
→現金で支払って下さるなら、現金で支払って欲しいのが本音。
しかし、キャッシュレス決済はお手軽なため、
現金を持ち合わせていても、クレジット払いされる方がほとんどです。
キャッシュレス決済の導入。結果論でいうと
私自身がキャッシュレス決済の導入をして感じたことは 『メリット』だけでなく、
『デメリット』もありました。
結果的に売上は上昇。決済手数料を支払っても今までよりもプラスになっています。
それだけキャッシュレス決済化が世の中進んでいて、
現金を持ち歩かない方が増えているのだと思います。
それ以外にも時間や負担の軽減され、導入したメリットのほうが、
デメリットよりも大きくかんじています。
あなたが導入を悩んでいるのであれば、メリットとデメリットを天秤にかけた上で、現在の売上と結果的に得られる売上をシュミレーションした上で導入を考えて見てください。
やってみなきゃわからない!という方は、一度導入して1年ほど使用感を観察してみると良いと思います◎
その際は、月額手数料や導入費の負担の少ない決済代行会社を選択。キャンペーンなども活用して、使用感をためして見ましょう。
初心者でも導入しやすい決済代行会社
試しにキャッシュレス決済を導入してみたいという方にもちょうどいい、
導入しやすいキャッシュレス決済代行会社を3社選びました。
導入しやすさは、以下の観点から考察したものとなります。
- 初期費用・導入費用の負担が無い または 少ない。
- 月額手数料がかからない。
- キャンペーンを定期的に行っている。
- 解約手数料がかからない。
- 契約に縛りがない。
つまり、いつ始めても いつ止めてもOK!負担の少ないキャッシュレス決済代行会社ということになります。
キャッシュレス決済導入は決済代行会社経由がおすすめ
クレジットカード決済を導入するには以下の2つの方法があります。
大手企業げあれば、直接交渉は売上金額を提示して、決済手数料を下げてもらうなどのメリットがあります。
しかし、小さな企業やお店では決済代行会社を経由して導入する方が、決済手数料も安く収まります。
- 直接契約方式
- 決済代行会社経由契約方式
現在一般的に導入されているのは②番の『決済代行会社経由契約』です。
『直接契約方式と決済代行会社経由方式』に付いて詳しくはこちらで解説しています。
キャッシュレス決済代行会社選びの10のポイント
飲食店が、決済導入会社を選ぶ方法には下記のポイントがあります。
これらのポイントから、貴店が何を一番重視しているか考えます。
- 使いやすさ
- 決算手段の種類
- クレジットカードブランドの種類
- 購入代金に比例する、決済手数料
- 決済場所はオンラインか実店舗か
- 入金サイクル
- 店舗外への持ち出しの有無
- サブスク販売導入の有無
- 使用しているクラウド会計システムとの連携
- セキュリティ
クレジット決済会社にはそれぞれ特徴がありますので、
その重視したいポイントと使い勝手を考慮したうえで、決済会社を選択しましょう。
例えば、サブスク販売の導入を考えているようでしたら、”サブスク決済”が導入できる代行会社の選択が必須です。
詳しくは『キャッシュレス決済代行会社選択の10のポイント』にて解説しております。
クレジットカード決済審査の注意点
クレジットカード決済は申請すれば、だれでも導入できる訳ではありません。審査があり、審査をクリアしないと導入することはできません。
スムーズに導入するための注意点は以下の5点です。導入手続きを進める前に、以下の5点を完璧に整えたうえで、導入手続きをすすめましょう。
- 不足のない必要書類
- 稼働しているホームページやショップサイト
- 営業状態や商品ラインナップのわかる写真
- 営業許可証や開業届の提出
- 『特定商取引法に基づく表記』のあるオンラインショップ
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周辺機器 | ・タブレット/スマホ •レシートプリンター | ・タブレット/スマホ •レシートプリンター | ・iPhone/iPad •レシートプリンター | レシートプリンター内蔵 | ・タブレット/スマホ •レシートプリンター | レシートプリンタ内蔵 レシートロール紙無料 | レシートプリンタ内蔵 レシートロール紙無料 |
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電子マネー /スマホ決済 | ・交通系ICカード ・Apple Pay ・Google Pay ・ID ・Qucik Pay | ・交通系ICカード ・Apple Pay ・Google Pay | ・交通系ICカード ・Apple Pay ・Google Pay ・ID ・Qucik Pay ・ポイント系等 | ・交通系ICカード ・ID ・WAON ・nanaco ・楽Edy ・QUICPay | ・交通系ICカード ・Apple Pay ・Google Pay ・iD ・QUICPay ・nanaco ・楽天Edy ・WAON | ・交通系ICカード ・ID ・WAON ・nanaco ・楽Edy | ・交通系ICカード ・ID ・WAON ・nanaco ・楽Edy |
屋外決済 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | × | × |
QRコード/スマホ決済 | ・PayPay | ・WeChat Pay | ・d払 ・PayPay ・LINE Pay ・au Pay ・J Coin ・WeChatPay ・unionPay ・Ali Pay | ・PayPay ・楽天Pay ・au PAY ・メルペイ ・LINE Pay ・D払い ・Wechat Pay ・ALIPAY | ・楽天Pay ・au PAY | ・楽天Pay ・d払い ・PayPay ・メルペイ ・au PAY ・ゆうちょPay ・ALIPAY ・WeChat Pay •UnionPay(銀聯) | ・楽天Pay ・d払い ・PayPay ・メルペイ ・au PAY ・ゆうちょPay ・ALIPAY ・WeChat Pay •UnionPay(銀聯) |
まとめ
お菓子屋さんなど小売販売がオンライン・ショップを準備を進めると必ずぶつかる壁があります。
それは、『同梱発送したときの送料の問題』です。オンラインショッピングは送料が掛かってしまうため、お客様にとっても購入へのハードルとなります。
オンラインショップの送料計算システムでは適切な送料が計算できず、送料パターンに当てはまらない送料は、お客様か、お店のどちらかに負担がかかってしまう事になります。
この問題は請求書決済(リンク型決済)で解決ができます。『同梱した場合の送料問題はリンク型決済サービスで解決。』で詳しく解説しております。悩んでいる方はは是非参考にしてみてください。